一つのブラウザで複数の環境を作成するChrome系起動オプション--user-data-dir=
Kinzaはchromiumブラウザ。Chromeの起動オプションを使用できそうと思い起動オプションを試してみました。
結果としては希望通りにKinzaをインストールされているKinzaとは別のKinzaとして起動はできました。
この場合は「新たに別にKinzaをインストールし起動」したというわけではなく「システムデータ保存場所の異なるKinzaを起動」しているようなものですので、「どちらかのKinzaだけバージョンアップする」といったことはできません。
検証
Chrome系ブラウザ(chromium)通常のKinzaとは別のところにデータを保管する別Kinzaを作成したい。
Kinzaショートカットのプロパティ→「リンク先」.exeの後に入力。
【最初の「半角スペースを忘れない」】
『 --user-data-dir=(作成フォルダ名パス)』
・以下作成文字
--user-data-dir=(任意のフォルダのパス)
例:Cに作成した今回の目的用の「Kinza_test01」フォルダを作成したいとき。
『C:Kinza_test01』
(任意のフォルダのパス)のフォルダがその任意の場所に作成される。
作成されるタイミングとしては「プロパティ」で適応したときではなく初回起動時。(そのため一度再起動したほうが良さそう。起動オプションにてUA変更を加えたときは初回起動時には見かけがまた変わっていない。)
Cの直下にフォルダを作成しても特に問題はありませんが、作成した数だけフォルダが増えていくのも邪魔ですので予め作成したフォルダ内にフォルダを作成しました。
何が便利か
・ひとつのブラウザで異なるログインアカウントを用いてブラウジングが可能。(Googleへのログイン等)
・用途ごとに使い分ける使い方もでき、「起動時」設定の「前回開いていたページを開く」を利用して同じページへアクセスするための専用ブラウザといった使用もできる。
・なにかあったらフォルダごと消したら良い。
・キャッシュ情報を分けて運用したいとき。
設定を分けて使用できる点を利用すると共有PCでのブラウザ設定を分けるために使用するやり方もありかもしれません。
それぞれ単にショートカットのファイル名にすぎないので、それぞれファイル名は後から好きに変更しておくとわかりやすいです。
・補足
UA変更も追加する場合
--user-data-dir=(作成フォルダ名パス) --user-agent="(UA欄)"
(半角スペース--user~ と続くことに注意)
UA自体は「UA 一覧」等で調べて入力。
・起動オプションについての参考
『起動オプション - Google Chrome まとめWiki』